独身

のどの奥にひっかかっていたことというのは。
実は実は、離婚したんです。

日記に書こうとしたけど、
書けば書くほど、自分の気持ちから遠ざかるような
そんな文章にしかならず…。
それに、日記を書くことで、
また出来事を頭の中で再現することは、
傷口に塩をぬりたくるようで、キツくて書けませんでした。
いろいろな離婚の処理からはなれて、
メールや日記を書いているときは、
自分でもおかしいくらいに、シャンとしていられたので、
早く元気になれる糸口を、そこに見つけようとしていました。

だから、書けるまでは書かずにいることにしました。
“書けそうだな”とか“隠し事してる気分だな”とか
そんなふうに思ったときが、書くときだと思いました。

で、すっかり気持ちも落ち着いて、
新しい生活にも慣れてきたこのごろ、
最近の自分の日記が、ものすごくつまらなく思えました。
ウソを書いているわけではなく、
確かに、思っていることを書いてはいるのだけど、
離婚によって思ったこと・新しい生活のこと、とかを
素直に書きたいな。と思うようになりました。
それに、なんといっても、
みんなをだましてる気分になってきてしまいました。
それが、なんだかとってもイヤで。
もちろん、だますつもりはないんだけど(笑)。

別れてしまったのは、“性格の不一致”てやつで。
今思い出せば、もー、すれ違いの連続だった。
そのすれ違いを解消しようとする、
ふたりのやり方までもが、すれ違い、
ホントどうにもなりませんでした。
“こんなはずではない”と、もがき続けた
3年半だったような気がします。
楽しいこともたくさんあったけれど…。
で、数々の話し合いを経て、
離婚という結論を出しました。

でも、どこの夫婦もいろいろなことを乗り越えているのだし、
そんなふうに、いろいろなことを乗り越えて、
年を取って、ふたりで見る景色は、
どんなふうに見えるのだろう。と思うと、
なかなか、別れる気になれなかった。

でも、けっきょく乗り越えられんかった。

元ダ(笑)は、自分が見る方向を変えられない
ハンパじゃないガンコモノだったし、
私は、自分をわかってもらおうとする力が
ちっとも足りなかったのだった。…と思う。

キリがないので、細かい話は割愛(笑)。

“離婚そのものに疲労困憊”というよりは、
“結婚生活に疲労困憊”なふたりだったので、
別れた時は、少しホッとした気分だった。
引越しの日は、さすがに胸が痛みましたが、
「お互い元気でがんばろーね」という感じだった。

皮肉なもので、離婚を決めると
お互いの気持ちを素直に聞けたり、
心が通じ合ったりするのだった。
それなら、別れなくていいんじゃないか。とも
ちらと思ったりもしたが、
元に戻ったって、同じことの繰り返しになるのも、
また明らかなことなのだった。

後悔はしていないし、戻りたくもないけれど、
やっぱり離婚は悲しかったです。

これから、ひとりで生きて行くにあたり、
いろいろなことがあるのでしょうが、
とても楽しみだなと思えます。
寂しかったり不安になったりもするだろうけど…。
がんばろぅね、まりっぺ

ちなみに、元ダもとても元気です(笑)。

ってことで、独身になっちまったカノンでした。
これからもよろしくお願いもうしあげますです。