港。

帰りに、郵便局へ書留を取りに行った。
キャッシュコーナーに、人があふれ返っていて、
何事かと思ったら、世間は給料日なのね。

昼までの雨がやんで、青空まで顔を出しているから、
港までサイクリングすることにした。
ちょっと、青山の銀杏並木に似た雰囲気の道があり、
“いちょう並木のセレナーデ”を
口の中で、フムフムと歌いながら走った。
そのあとは、CDの曲順のまま
“ドアノック”“今夜はブギーバック”と、歌いつづける。

海に向かって走っていると、
確実に潮の香りが濃くなってきて、すんごい気持ちよかった。
材木置き場や倉庫ばかりが並ぶ、港に近い独特の雰囲気。

アクエリアスを買って、港のそばの公園で
海に向かってすわった。

海は広いんだなあ。
空も広いんだなあ。
なんか、何も心配することはないなあ。

なんて、思った。

とりあえず、こんなふうに海はいつもここにあって、
私たちは、陸の上で暮らしてる。
ただ、シンプルにそれだけでいいなって。

なんだか、
今、自分が進んでいる方向というか、
目指している方向というか、向かっている場所は、
絶対に間違っていないという、
根拠のない自信が、ものすごくある。

やっと見通しのよい道路に出てきたかんじ。

どうも、ずいぶん前から、
自分が歩きやすい道から(安易な道、ではなくて)
離れ始めているような気がしていたのだけど、
やっぱりそうだった。
軌道修正が必要だったのだね。

そういう、自分の勘を、もっと尊重しよう。

楽しく自由に厳しくいこう。この前も書いたが。
自分の足の裏で、歩いている地面を実感しよう。

***今日の一曲
     いちょう並木のセレナーデ  〜小沢健二