お茶淹れておしゃべりするかのような。

帰りのバスの中で、ふぅっと息を全部吐いたら、
肩の力も顔の力も抜けて、心からぼんやり。

ぼんやりしながら思ったこと。

なんか、四六時中緊張してるよなぁ。

朝、寝過ごさないように。
パンが焼けるまでに化粧するように。
バス停に着く前にバスが行ってしまわないように。
渋滞にはまりませんように。
バス降りたら、青になってるほうの道へ走る。
仕事で失敗しないように。
お弁当はできるだけ早く食べる。本読みたいから。
コーヒーを3時に出せるように準備すること。
帰り買い物するとき、目玉品が売りきれてませんように。
降りるバス停につくまでに回数券を出すこと。
ダーリンが帰ってきたら、待たせないでゴハン
 出すこと。熱いものは熱く・冷たいものは冷たく。
 (これは緊張と言うよりこだわりだけど)
おふろを沸かしすぎないこと。
戸締りを忘れないこと。

「のんびりしてる」と言われるくらいの私だから、
始終せかせかどきどきしてるわけではもちろんないけど、
一日の中の、緊張(小さくても)を取り出すとこんなにある。

ダーリンのことも。
好きだからこそ、いろいろちゃんとしておきたくて、
家の中をいたずらにくるくる動き回ったりしてしまうこともある。
(それにしては行き届いてない…)

けど、そのことも含めてなんか、もういいかなぁって気分。
そよそよさんじゃないけど、
「ねばならない」を消さねばならない気分。

東京へ行ったとき、地下鉄とかホテルとか営業時間とか
いろいろいろいろあらかじめ調べて、
できるだけ効率よくまわれる様にと思うあまり、
楽しむ余裕がなくなる瞬間が何度かあった。
そんな私を見てダーリンは言った。

“最近はなんでもまかせっきりでラクだしありがたいけど、
 前は地下鉄が何分かかるとか、自分で全部調べて
 覚えて、いろんなとこに行ったけー、
 そーゆー意味での楽しみはちょっとなくなっとるかもなー”

そうだよね。
と素直に思った。
人にたのみごとをするのが苦手で、
なんでもひとりでやる方が、自分も気楽だし、
周りの負担も軽くなると思いこんでしまうけど、
それは周りにぴりぴりした空気を作ってしまうこともあるよね。

いろいろ先回りしてやるのはよそう。
気が利かないって言われてもいいや。

この前、ダーリンがずっと怒っていたわけがよくわかる気がした。
くやしいけど、やっぱし人は自分の鏡なんだよね。

でもさ、男の人ってホントどうして黙るのさ。
むすっとしたままゴハンを食べて、お弁当を受け取って、
むすっと会社に行かれると、とてもムナしい風が吹く。
真に受けることないんだけどさ。
“落ち着くまで黙ってたいんだなぁ”って
ほっとけばいいんだけどさ。
でも、ついつい間を持たせたくて
いろいろ話しかけたり、
ジェリーちゃんのように
ゴハン何にする?!”
とか言っちゃうんだよね…。

機嫌がなおったらなおったで、
ムナしい日々から解放された喜びでいっぱいになって、
話し合いもままならず、ふつうの仲良しに戻ってしまうんだよね。

そんなもんなんでしょうか。
なんかつかれるわ。最近。

今はふつうだけど。

…なんか、友達とお茶飲みながらしゃべってるみたい。
話がゆらゆらと流れる。なんだか心地いいなー。
“なんかつかれるわ”とか言っといて心地いいってこともないけどさ(笑)

ここにリラックスして本心を書けるようになったのが
うれしい今日この頃。
前なら“つかれます”なんて、言っちゃいけない気がして
ゼッタイに書けなかったし、誰にも言えなかったもん。

まぁ、とりあえず先さき気を回す、
気が利く主婦ぶるのはやーめた。
性に合ってねーや。
背伸びする私にサイナラー!!

と、いささか乱暴な結論。