広島・ヒロシマ

朝、8時15分。
みんな、どんなふうにすごしているだろう。
通勤?通学?洗濯?ゴミ出し?掃除?

うちの場合は、ダーリンはすでに仕事が始まってて、
私はバス停に立っている時間だ。
近づいているバスには、いつも見かける顔が
たくさん乗っていることだろう。
実家の母は、NHKのドラマを見ながらゴハン
食べてるだろう。妹はやっと起き出した頃だろう。
ダーリン父母も仕事が始まっているだろう。
ダーリン妹は通勤の車の中だろう。

もしも、そんなごくふつうの時間に
原爆が落とされて、何もかもを奪われたら。
ほんの少しだけ真剣に目を閉じて想像すると、
こわい。いやだ。それにつきる。

核兵器を支持する人・国のトップに立って
足下が見えてない人たちは
そんなふうに、自分の毎日が奪われることを
真剣に想像してみてほしい。

京都にいた中1の頃、原爆について初めて学んだとき
遠い世界のことに思えて、まったく興味を持てなかった。
でも、まもなく引っ越した広島で、
原爆ドームを目の前で見たとき、圧倒された。ショックだった。
無言の悲しみが襲いかかってくるようだった。
実際に見てみないとわからないことって、
ほんとうにあるんだ。と初めて思った12歳の夏。

見たことのない人は、できれば広島に来て、
原爆ドームと資料館を自分の目で見てほしい。

55年後も「水を求める声や親や子を呼ぶ声」が、
耳から離れないというのは、どれほどの体験なのか。

被爆者の平均年齢が70歳をこえたそうです。

20世紀最後の原爆の日というけれど、
来年もその次も、原爆の日はずっとくる。

なんの活動もしていない私が、
エラソーに言えないけど、原爆の日は悲しいです。
涙が止まらない。