地図を広げて

仮免実技試験。落ちる。
教習所から受けに行くと、
1回や2回では通してもらえないと聞いてても
やっぱしショックぅ…。

会社に電話して、応援してくれてるみなさまに報告。

“残念じゃったなぁー!なんで落とされたん?
 カノちゃん、ちゃんとミニスカートはいたん?
 まぁ、今日はゆっくり休み。明日は来るんよな”

えっ。
会社では、私今日休むことになってるのですか。
午後から出るつもりだったのだけど。
が、疲れていたので、ついつい

“はい、明日は行きまーす!”

と答えて電話を切り、いそいそと本屋へ。
久しぶりに地図のコーナーへ。
目的もなく地図を見るのって好き。
旅をするときも、ガイトブックより地図を見てるほうが
旅気分が高まってわくわくしてくることがある。
ホテルの近くにコンビニあるかなーとか。

あと、地下鉄路線図とかさ。
“○○駅から●●駅まで何分かかるのかー”
などと、ぼんやりながめていると、
与えられた時間内で、行けそうなところの目星がついてくる。

結婚が決まったときも、
何も知らないこの町のことを勉強するために、
まず地図を買った。
いつも遊びに連れてってもらうところを見つけ、
通ったであろう道を、指でたどって印をつけたりした。

当時、
“知ってる場所と場所が、だんだん線でつながってきたよ”
と言う私にダーリンが言ったことば。

   “その「線」がだんだん「面」になって、
      こっちにもすぐ慣れると思うでー”

私にとって名言だった。
「線」が「面」になるっていう言い方は新鮮だったし、
新生活への不安が払拭される気がした。

今はかなり「面」になった。
マンションのチラシなどに載ってる地図は、
まわりの施設がかなり詳しく書いてあって、
すごく役に立つから切りぬいて眺めたりする。

免許を取ったら、勉強の成果があきらかになることだろう。

…あ、話を免許からそらしたつもりだったのに戻っちまった。
いま私が広げたいのは、免許が早く取れる道筋が載ってる
「希望への地図」なんだよぅ。あるものならば。