とっかかりは渋谷系、心からの思い。

昨日、ファッションビルのエスカレーターで、
ふと気づいたこと。
この数年で
渋谷系
という意味合いはすっかり変わってしまっている。

今「渋谷系」といえば、
まさにあんなかんじの女の子達がパッと浮かぶ。

でも、少し前の渋谷系は、なんかこう
輸入系CDショップの袋を持ったマニアックで
オシャレな男の子ってかんじがするんだけど…。
小山田くんみたいな。

そして、フリッパーズギターオリジナルラブ
カヒミ・カリィが頭に浮かぶ。

まぁ、渋谷系の意味合いが変わったことに関して
文句はないんだけど、
ボーダーTシャツにベレー帽にロークの靴が
いちばん旬だった頃を、ちょっと懐かしく思い出した。
オリーブもよく読んでいた。
小沢くんが連載するエッセイ、「ドゥワッチャ」が好きだった。

“オリーブを買っているのは「オリーブ少女」と呼ばれる
 世代ばかりなのだろうか。
 僕の知ってるスタイリストさんや、
 どう見てもオリーブ少女ではない女性は
 「毎月必ず読むのはオリーブなのよね」と言う。
 服装もこざっぱりして、いかにもオリーブっぽい。
 スタイリストだから「VOGUE」とかも見るんだろうけど
 いちばんおもしろいのはオリーブなんじゃないだろうか。
 オリーブを愛読する彼女を持つ、ヒゲ面の友達が
 この「ドゥワッチャ」を読んで、
 「また《ジャバ》書きなよ」なんて言ってくる。
 こんなふうにオリーブを愛する人たちに名前をつけよう。
 「オリーバー」でどうだ?”

というような内容の回は、ものすごくお気に入りで、
びりっと破って壁に貼っていた。

小沢くんは、どーしているのだろうか。
アルバム「LIFE」はまさに人生を語っているような
すんばらしいアルバムだった。
よく「LOVELY」をカラオケで歌って、
あきれられたりもした。(7分半くらいある。長い。)
今夜はブギーバック」なんて、もう言葉がない。
「ドアをノックするのは誰だ?」なんて、絶品。

ライヴもすばらしかった。
いつも誰のライヴでも、曲順やMCなどムキになって
憶えては書き起こしたりしていたけど、
あのライヴで認識が変わってしまった。
「しあわせ」としか言いようがない、独特の会場内で
“たとえ、今日やった曲やライトの色やMCを
 全部忘れてしまっても、このしあわせだった時間は
 いつまでも魂が憶えているだろう”
と強く思ったのだった。そんなことを思ったのは初めて。

だから、もういいや。となって、そのあとの誰のライヴでも、
記憶するのはやめて、その瞬間に集中することに決めた。
そして、魂がしあわせだと思える時間を
少しでも多く過ごしていきたい。と心から思った。

ところで、
私の心の中で小沢くんと吉本ばなな氏は同じ位置付けだ。
作品に触れると心の中の同じ部分で何かを感じる。
魂をゆさぶられる。
とってもソウルフルなのである。

あぁ、心の中を一気に書いた。
いつか書きたいと思っていたこれらのこと。
すっかり長くなっちまった。

また明日!!