社会の縮図

ミスドの定番ドーナツが今日まで半額!
会社帰りにGO!!

みんな、人垣のすきまからほしいドーナツを物色してる。
どんどん売れるドーナツ。なくならないかみんな心配。
その時
フレンチクルーラーを15個と…”
という声が聞こえた。
まわりの一同、声には出さずとも

“じゅうごこーーー?!?!そんなに買うな!”

と書いてある顔で、ちろんとその人のほうを見る。
フレンチクルーラーを15…個…”
と復唱するスタッフがそんな一同の
顔色を伺うように小声になる。

他のお客さんもいろんな人がいる。
きちんと並ぶ人。人の頭の後ろで大声でしゃべる人。
長く待つ後ろの人たちに“お先に…”と言って帰る
上品なおばあちゃん。
そんな中、来たばかりの親子連れの子どもが
すばしっこく、ショーケースにへばりつく。
“おかーさーん!ぼくのほしいのあったー!”
とすごくうれしそう。かわいい男の子。
そしたらその母親、
“ん?どれ?”と優しく言いながら、
ぐいぐいとショーケースのそばまでやってきて、
すぐさま注文し始めた。

おいおい、順番を待たんかい。順番を。
みんな長いこと待ってるんだよっっっ。
たまにいるよねー、こーいうヤツ。

私もやっと注文をすませ、
お召し上がりのコーヒーを持って、
荷物を置いてキープしてた席に行くと。

さっきの親子が、
一心不乱にラッキーカードをコインで削っている。

“あのー、すみません”と言ったら、
“あっ、ほらほら、おねえさんがジャマだって。ほら帰るよ”

あぁん?!何やねん。その言い方は。
ジャマなんか、ひとこともゆーてへんやんけ!
と関西人に戻った心で叫ぶ。(注:カノンは関西出身)
“おばちゃん”言われへんかっただけまだいいか。

かわいい子どもたち3人よ。
君たちはどんなふーに育って行くのか?
コーヒーがますますほろ苦くなる、一日の終わりでした。
以上、夕方のミスドからお伝えしましたぁ!
(ニュース仕立て)