ひとり相撲?

むむぅ。やはり熟睡できなかった。
頭がすっきりしない。
のろのろとパンを食べて新聞を読んでいると、
本を読んでいたダーリンが、出かけるというので
私も行こうとすると、
「どれくらいで出れる?」というので
「うーん、20分くらい」
と言ったら、腕時計を見ながらイヤーーーな顔をした。
思わずむっとして
「ほんじゃーええわ」と私。
「…いやぁ、待つ待つ」としかめっつらのダーリン。
「いや、はよ行きたいんならええけー」
とカワイゲのない私。
だって、待たせたら不機嫌になるし、
そのあとも何か待たせることが発生したら
またこっちが気を使うことになるんだもん。
人のことはよく待たせるくせに!!

家を出てすぐに電話が鳴った。
私「どしたん?」
ダ「こんにちは」
私「…こんにちは」
ダ「あのなー、いつも通るあの道のあっち行って
  こっち曲がったとこにチューリップがいっぱい
  植えてあったんじゃなー。今まで気づかんかったけど
  今見たらすげーいっぱい咲いとるんじゃー」
私「へーぇ。そりゃ知らんかったわ」
ダ「すげーキレイなんでー!」
私「ふーん。また見に行きたいわー」
ダ「それだけなんじゃけど」
私「そうなんじゃ?ほんじゃーハバナイスデーイ!」

ちょっとは悪いと思ったのだろうか。
まぁ、私も目覚めが悪かったし虫の居所が悪かったのかも。
何もやる気がなくて、昼寝した。

目が覚めたらなんと17:00だった。
今度はスッキリした目覚めで爽快!!
けど、寝ただけでいちにちが終わってなんとなくショック。
“サタデーウェイティングバー”を聴きながら
おそーーーーーいお昼ゴハン

でも、もう晩ゴハンの用意をしなければいけない。
いいねぇ、遊びに行って帰ってきたらゴハンができてる人は。
何時に帰ってきてもいいように早めに用意して、
遅く帰ってきたらあっためなおしてさ。
テレビもゆっくり見れやしねぇ。
たまには代わってくれ。

少し前のジェリーさんの日記を思い出した。
「男の人はゴハン作らなくていいからうらやましい」
あれを読んだときは、大きく大きく大きく!!!
うなづいたものだった。

ひとりで毒づきながら、激しく野菜を炒めていたら電話が鳴った。
ダ「今から帰るよー。ゴハン先に食べた?」
私「食べてない」
ダ「腹減ったじゃろー。お待たせじゃったなぁ。」
私「ゆーか、お昼ゴハンがすごーい遅かったけー
  あんましおなかへってないんよー」
ダ「わしのゴハンある?」
私「あるよ、そりゃ。なんで?」
ダ「いや、なんか食べに行ってもええかなーと思って。
  でもまぁ、してくれるんなら家で食べようか」

なんかやさしいじゃん。
でも、なんかわかってないよ。
いっしょに遊びに行って、遅く帰ってきても
ひとりだけコタツにぬくぬく入ってさ。
「カンタンなものでええよー」って…。
それがやさしさだとはわかっていますが。
誰がそんなときに手の込んだもん作るか。
ハシのひとつも食卓に持ってってくれるだけでいいのに。
手伝ってくれといえば、手伝ってくれるのに言わない私も悪いけど…。

ダのお母さんが前に言ってた。
「お漬物とゴハンだけでもええ、て言われてもねぇ。
 こっちこそお漬物とゴハンだけでええけー、
 たまにはしたくができるのを座って待っときたいわー」

ほーんと、その通り。

今日のおかずはいろいろ煮込んだりするはずだったけど、
小松菜とにんじん炒めの巣ごもりと大根サラダとみそしるにした。
カンタンメニュウ。
怒りの強火で炒めたそれを、ダーリンは
「うまいなぁー。黄身の半熟ぐあいもちょうどええ。
 ゆで卵もじゃけど、君は黄身の見極め(?)上手いなぁー」
(かけてんのか?「君」と「黄身」を。おもしろくないぞ)
とノーテンキに誉めながらばくばく食べた。

その様子を見てたら、力が脱けて
怒ってたことがつまらないことに思えてきた。
ここで私の気持ちを理路整然と説明して、
相手の気持ちも聞いて、お互い歩み寄れば、
今後私がムカツくことも減るのだろう。
が、だいたいそうするところまでエネルギーが続かない。
まぁ、せっかくの週末だしコーヒーでも入れて
お菓子でも食べようかな。

と気を取りなおして、台所からお菓子など持ってきたら。
ダーリンはすでにコタツで爆睡。それってどうなん?
しょーがない。
“LOVELOVE”見ながらコーヒー(私の)と紅茶(彼の)を
両方飲んで、お菓子も食べた。
あー、おいしい。おいしいよぉ。全部ひとりで食べよ。ふん。
光一くんすてき♪