夏から秋へ

空が少しずつ高くなったり、夕方の空の色が違ったり、
手を洗った時の水が冷たかったり、と、
夏の中からひとつひとつ秋を感じて取り出してゆくのが好きだ。
けど、そういう五感だけじゃなくて、
気持ちの中でガラリと夏から秋に切り替わる日が、毎年じゃないけどある。
今日がまさにそうだった。
電話もあまり鳴らない土曜出勤、黙々と事務処理をしていたら、
「ラジオスターの悲劇」の1分45秒あたりのメロディが頭をかけめぐり、
この夏にあった色んなことをどんどん思い出した。
何度も流れるそのメロディが、「今」だったこの夏のあれこれをちょっとだけ過去にして
いいところだけ取り出して甘酸っぱくして「2008年夏の思い出」にしてくれた。


この夏はなんといっても実家の引越。
暑くて暑くて大変だった。
何も知らずに急に遠くに連れて行かれたネコはもっと大変だっただろう。
けど、この引越で家族の結束は固くなり、
ネコが家族であるという意識もますます強くなり、
よかったんじゃないかなと思う。


さぁ、秋だなあ。うれしい。
パニック症状に負けず、目の前で秋の臨場感を味わいたい。


***今日の一曲
     ラジオスターの悲劇  〜バグルス