熱く語る月曜


録りためていた番組を見た。
NHK栗原恵の特集、BS熱中夜話(ビートルズ)、
SONG TO SOUL(WHAT'S GOING ON)。


メグはわずか13歳で、親元を離れてバレーを極める人生を選んだのだな。
その覚悟と情熱に心奪われる。
何度も書くけど、スポーツ選手(に限らないけど)はすごいなあ。
精神力の構造はどうなっているのだろうか。
自分が表舞台に立てるかどうかの決定権は自分にはないのに、
選ばれることを目指して信じて地道に努力するというのは、
好きだというだけではできないし、ほんっっとに尊敬する。


ビートルズについて熱弁をふるう人たちを見て思わず笑う。
その気持ちわかるわ〜。
「ただの“♪ドレミファソラシド〜”が、
 “♪Hello goodbye Hello goodbye〜”となるだけで、なんでこんなにかっこいいんでしょう!!」
ほんとほんと。
「あのギターのフレーズが…」「この曲とあの曲のイントロはコードが同じだけどギターが違って…」
などなどマニアックな話の連発に脱帽。
久々にビートルズ三昧したくなった。


BS-iの「SONG TO SOUL」はすごーーくいい。
毎回1曲を取り上げて、それにまつわるエピソードや、
つながりのある他の曲も流れたりして、すごく内容が濃い。
世に流れる曲にはそれぞれこんなにも裏話があるのかと思うとわくわくしたり、
全部知るなんて無理だよなぁと楽しくしょんぼりしたりする。
今日はマーヴィンゲイの「WHAT'S GOING ON」だった。
小学生の頃父がよく聴いていて、子ども心にいいなぁと思ったものだった。
たくさん声が重なって聞こえるのは、最初から多重録音を考えていたのじゃなく、
違う歌い方で別々に録音したものを、偶然同時に流したらそれがとてもよくて、
そのまま完成させたのだとか。へぇ〜!
歌詞もいいなあ。日々に流される人々が“はっ!”と目を覚ますような曲だなと思う。
“いつの時代にもぴったりの曲”と誰かがコメントしていたけど、ほんとそうだな。
「イマジン」とはちょっと違う心の場所を刺激される感じと言うか。
父はこの曲のどんなところが好きだったのだろうか。
気づけば、音楽の趣味はかなり父の影響を受けている。
一緒に聴きながら語り合ったりしたら楽しかっただろうなあ。
って、もう死んでしまったからそう思うのかもしれないけど。
いつかあの世でまた会えるのなら、ぜひそんな話をしてみたいもんだ。


久々に湯船につかる。
「しろい虹」(石田 千)を読みながら。
情緒のある文章が大好き。
エッセイというよりも随筆と呼びたい。
同世代なので暮らしぶりを身近に感じることが多い。
“さっき小さな牛乳鍋で小皿一枚ほどのきんぴらを作ったのは、
 つぎの日おなじものを食べたくないからだった”
という一文に、わかるわかる…とうなづいた。


なんだか充実した月曜日の夜。
ここに朝の運動が加われば尚よし、だなぁ。


ところで、自分をしっかり受け止めて対処するのは自分だなと
今日もしみじみ痛感する。


***今日の一曲
     WHAT'S GOING ON  〜Marvin Gaye