いろいろ。

ゴハンを食べながら復習。
今回の勉強には、
京都駅でもらった「市バスマップ」が意外と役立った。
送り火が灯される全部の山や、
主要な神社仏閣が載っているので、
そこに、できた年やら色々書き込んで覚えた。

会場の某大学へ。
とりあえづ、70円のカップココアで落ち着く。

“では始めてください”の声で、
ぺろんと問題を開いた途端に敗北感が…。
なんぢゃこりゃ。む・むずかしい…。
これはホントに3級か?
甘く見すぎた…。
後半の問題はよく出来た。が、歴史は完敗。
あーあ。
40分くらいで外に出る。

イノダコーヒーでランチ。
テキストを見ながら答え合わせ。
なんとまぁ、的外れな勉強をしてきたのだろ。
けどまぁ、1回目だから過去問もないし…。
と、自分をなぐさめる。

さて。電車の時間までどこへ行こ、と考えて、
生まれた頃に住んでいた所へ行ってみた。
いろいろ変わっていたけど、
道の角を曲がるほんの一瞬、
あの頃の空気を味わった気がした。
よくお父さんと行った喫茶店がまだあった。
いとこが住んでいたアパートがあった場所は、
レンタカーになってた。
立ち並ぶ家は記憶よりも小さくて、
ミニチュアの町を歩いているようだった。

父は、初めての子どもだった私が自慢で、
いつも商店街を連れ回していたらしい。
という話は100回以上聞いたけど、
“なんでその頃のままずっと
 平和な家族でいてくれへんかったんやっ”
と、なんとなく恨みがましく思ってて、
気を使っていた自分の子ども時代を思うと、
なんとも不憫で、腹立たしかった。
でも今日ここを歩いて、今さらながら、
その時の愛情が自分の中で腑に落ちた気がした。

私にとって、父・母・妹とそろってすごす時間は、
最も自分らしさを捨てなければならない、
いちばん嫌いな時間だったけど、
今日、心の中に、4人で気を使わないでくつろぐ、
架空の思い出というか、ひな形が出来上がった気がする。
外で何があっても、
心の中の4人の家に帰れば、
ともかく無条件で守られるのか、と思える。
家族のよさというのは、そういうものなのか。

京都をほんとに好きになれたのは、
わずか2年半ほど前の話だけど、
もう京都を嫌いになることは二度とないだろな、
と、今日また改めて思った。

検定は絶対落ちたけど(笑)、
京都のことを色々知ることができたし、
もっと好きになったし身近になったし、
受けてよかったと思った。
来年も受けてやる。めらめら。

新幹線に乗りたい誘惑をはねのけ、
また6時間揺られて広島に帰った。
駅ビルで、そばを食べた。

***今日の一曲
     昴  〜谷村新司