上ル下ル西入ル東入ル。

京都へ。
新幹線から見る空が秋だ。
めちゃくちゃな気候の中でも、
ちゃんと朝晩の気温が下がり、日が短くなり、
キンモクセイのカホリがして…と、
しっかりめぐっている季節を頼もしく感じる。

プラッツの無印で、十二分丈スパッツ購入。
何も京都で買うこともないのだが。

四条通の古い喫茶店でコーヒー。
BGMはKBS京都だった。
薄暮の中、ライトをつけ始めて走る車を見ていると、
とても気持ちが落ち着いた。
持ってきた本も読まないでずっと外を見てた。
観光地に行かなくても、
観光客を乗せた市バスを見るだけで、
充分京都に来たかんじがした。

烏丸通に「大垣書店」という看板発見。
名前からしてなんとなく、
教科書を卸すような書店かと思いきや、
とても大きな充実した本屋さんだった。
天井が高い店内を一周して、
耳に心地よいざわめきを聞きながら、
本の匂いを吸い込んだのだった。
はぁ…。

久しぶりに、好きなおそばやさんに行く。
1年半ぶり3回目。生湯葉そば。
あぁ、おいしい……。
隣の席のカップルが
“私の歯にネギがついているのに
 どうして教えてくれなかったのか”
とケンカしていた。
…ふっ。

外に出ると、店内の様子をうかがう人がいたので、
思わず“おいしいですよ”と言ったけど、
食べに入ったかなあ。

日が暮れた三条通を歩く。
身が引き締まるような風。
自分の心が自分の体の中にある気がするのは、
とても久しぶりだった。
心が自分の外に出て行かないように、
がしがし、と地面を踏みしめた。

待ち合わせ。
今後のことなど5人で話し合う。
楽しみ。

思ったよりも早く解散したので、
さっきの大垣書店で立ち読み三昧。
平日は23時までやっているらしい。いいなあ。

半分より少し大きな月がとてもきれいな夜だ。

カウンターのある小さなお店の存在を思い出し、
行ってみようかなあ、と思ったけど、
なんとなく入りそびれて、前を通り過ぎてしまった。
それに、ホントにこの店だったかなあ…?

結局コンビニで、氷結とさけるチーズと、
だしまきとおひたしを買ってホテルに戻った。
テレビをつけたら、どのチャンネルも地震の様子。
ものすごく驚いた。
安否情報をひとりで見ていると、サスガにこわくなった。

***今日の一曲
     独白  〜サンタラ

 “RIVERMOUTH REVUE”ってアルバムの3曲目。
 メロディがとても好き。
 ほかの曲もいい。何度も聴いている。