フットワーク。

みなとみらいに行きました。
暑いけど、さわやかな風。

クイーンズの向こうの通路で観覧車を眺める。
ぼー。

ゆかた姿の女の子がたくさんいると思ったら、
今日は花火大会らしい。
臨港パークの方へ行ってみたら、
レジャーシートの四方を
風で飛ばないようにガムテープで止めて、
それぞれの場所を確保してあった。

ノドが渇いてお茶を買おうと思ったけど、
シャルドネに変更。
木陰でベイブリッジを見ながら、しみじみ飲む。

“本日の花火は7時30分からの予定です。
 打ち上げ場所は山下公園です。
 臨港パーク左奥ですと、船が邪魔にならずに
 花火をごらんいただけます。
 打ち上げが始まってからの移動は大変危険ですので、
 どうぞ今のうちに移動なさってください”

と繰り返されるアナウンスが、
頭の中で気持ちよく響くのだった。

にぎわっている公園内だけど、
そのにぎわいをバラバラにしてみると、
それぞれの音は、けっこう静かだったりする。
ゴミを集める人のそばでは、缶が触れ合う音だけが響き、
新たに場所を取りに来た人がガムテープを引き出す音、
レジャーシートでくつろぐカップルの、
途切れ途切れだけど心地よさそうな会話、
はぐれた友達と電話で話す男の子、
私のそばではスズメがさえずり、木の葉がさわさわと揺れている。

目の前は海、その向こうにはベイブリッジ
振り返れば、ランドマークタワー
はぁ…。やっぱりここが好き。
ここに来たときいつも感じるこの気持ちは、
なんと表現したらよいか。
今日もじっくりとかみしめる。

どうせならちゃんと調べて、
花火大会を見て泊まることにすればよかった。
残念。

今日もまた、階段を猛ダッシュして電車に乗った。

明るいうちに帰りの新幹線に乗るのは久々だった。
まい泉カツサンドも開かず、
本はひざに乗せたまま、
ずーっと外を見ていた。
熱海の立ち並ぶホテルと海、
夏の真っ黒い富士山、
高速道路を走る車、
たくさんの大きな川、
見慣れたいろいろな看板…。
日が暮れて車内に目を戻したら、
くったりと気持ちよく眠くなった。

やっとカツサンドを食べた。
とってもおいしかった。

岐阜羽島あたりで、
目の前で大きな花火があがった。

ばなな氏の“デッドエンドの思い出”を読む。
この本はホントによい。
ばなな氏があとがきで、
“読んでくださった皆様も
 「なんでこんなつらいものを金を出してまで読んでいるのだ!」
 と思ったかもしれないけれど、…”
と書いているくらいすごく痛い話が5つ入っているけど、
読んだあとはやはり、
“人生捨てたもんじゃない”と思える。
泣きたいのをガマンして頭が痛くなるのはわかってるのに、
新幹線に乗るとなると、かばんに入れてしまう。

新幹線に乗ることは、
窓の外のあれこれをじっくりと見ることは、
心の中の、いろんな場所を通り抜けたあと、
一番よいところに着地できるような気がする。

激しく気分転換した。

***今日の一曲
     Take It Easy  〜EAGLES