こんな嫁。

今日は法事と選挙。
慣れないフォーマルウェアでダーリンの実家に参上!働くわよ。
といっても、集まるのは10人。
お母さんも優しくておもしろい人なので、
「ほらっ、早くお茶を出してっ」などと言われるような緊迫した場面は皆無。
恵まれた嫁だなーといつも思う。
でもでも、やっぱり常に動いてないと悪いような気がして、
くつろぎつつ次の作業まで待機,ということができない。
「カノちゃん座ってお茶でも飲んどきー」
と優しくされるほどに恐縮。
お言葉に甘えてお茶を飲む。
「みんなに出したお菓子があまってるから食べー」
と言われ、恐縮してる割にはすぐ食べる。
お母さんとダーリンの妹と3人、仏間から聞こえる歌うようなお経に
耳を奪われながら、舞台裏となった居間で雑談。
妹も、気配りできて、はっきり物を言うまっすぐないい子。
あれこれ脱線しながらの雑談は楽しい。そう、楽しいです。
私も決しておとなしい訳じゃなく、先頭切ってしゃべるし。
ダーリン一家も私のことをやかましくよくしゃべり笑う
社交的なヨメと思っているに違いない。
でも、もうひとりの気弱でおとなしい私が早く帰ってのんびりしたい…と切に願う。
誰でもそうかもしれないけどさ。
そう思ってしまうのが申し訳なくなってくるような。優しいから。
今日はなぜか、何に対しても弱気モードで、申し訳ない思いも倍増。
そして弱気だからますますいたたまれない。悪循環。

そんないたたまれなさは小さく爆発。
法事が終わってかたづけてる途中、
ダーリンがおばあちゃんを車で送って行くという。
「君も行く?」の問いに「ううん、片付けしよる」
となんの迷いもなく答えたのにそんな私にお母さん、
「あー、カノちゃん、ここはもういいから帰って選挙に行って
ゆっくりしー。ここまで片付けたら、もう私らふたりで大丈夫」
と間髪入れずにまた優しい言葉。
そこで魔がさしたように私が言った言葉は!

「あっ、そうですか?いいんですか?」
母「ええよええよー今日はありがとね」
私「ほいじゃ、帰ろかな」

ふつう、最後までかたづけるだろー!!!
素直に笑顔で帰るなっつーの。

家に帰ったら疲れが出て爆睡。
目がさめて、さっきのできごとを思い出すとともに自己嫌悪。
あ゛ーーーーーーーーーー!
全速力で倉敷あたりまで走れるくらいいたたまれない。
地団駄を踏んでいたら、遊びに行ってたダーリン帰宅。
「さっき実家に寄ったらこれくれた」
手には袋いっぱいに入った、お供えのお菓子とくだもの。
や・やさしい…。

疲れたいちにちだった。

選挙が終わったから明日から町が静かになる。うれしい。