22年前。

尾崎豊の特番を見た。
この時の大阪球場に私も行っていた。
バイトしてお金を貯め、新しい服を買いに行き、
バスツアーで参加したのだった。
指折り数えて待った「1985.8.25」。
車内で配られたお弁当の
「8/25製造」というシールさえもうれしかった。

入場して席についてみると、
アリーナの後ろの方で全然見えなかった。
スタンド席がすごくうらやましくて何回も見上げた。
そのスタンドの一番上にあった
「がんこ」の看板がすごく印象に残っている。

見えないけど、でもOZAKI(と当時はいつも書いてた)がいる!
同じ時間を共有している!というだけでうれしかった。

最初から飛ばして行くのかと思ったら、
心臓の鼓動のような音が響くオープニング。
初めて聴く「米軍キャンプ」が1曲目だった。(たぶん)
「はじまりさえ歌えない」の時に、
飛び上がって人の頭の間からステージを見ると
♪君の弾くピアノ〜、と、弾くまねをして歌う姿が見えた。
「坂の下に見えたあの街に」の時、流れ星が見えて、
周りの知らない人たちも一緒に大騒ぎした。
「ハイスクールROCK'N'ROLL」だったか
「SCRAMBLING ROCK'N'ROLL」だったか、
イントレをよじのぼって拳を振り上げるOZAKIに向かって、
私らも歌いまくって拳をつきあげた。
最後の曲は念願の「シェリー」だった。

なんてなつかしい。
もし今も生きていたら、どんな曲を歌っていたんだろう。

あの頃一番好きだったのは「十七歳の地図」。
“電車の中 押し合う人の背中にいくつものドラマを感じて
 親の背中にひたむきさを感じて この頃ふと涙こぼした”
ていう歌詞が今もすごく好き。
「街の風景」もとても好き。

一緒に大阪球場へ行った友達にメールした。
今度この番組を一緒に見よう。

***今日の一曲
     シェリー  〜尾崎 豊