仙台。

昨日の夜は、何度も目が覚めて、
窓の外の丸い月をずっと見ていた。

仙台空港
自動ドアの外のさわやかな風に驚く。
カラリとしたきれいな空気。

仙台駅のスタバ。
待ち合わせ一番乗りというのは、緊張する。
まるでデイトのようよ。
水をもらって、ぐぃ。と飲む。

“何が食べたい?”“どこに行きたい?”
と、気を使う地元民に、
“パン買ってバスで食べてもいいよう”
“うん、それも楽しそう”
“スタバに入り浸りでもいいよう”
と、旅人ふたり。
ある意味失礼?(笑)

でも、
名物を食べることや(食べたけど)
観光名所に行くことが(行ったけど)
旅の第一の目的ではないのだ。
一緒にすごした仙台の空気感を
大切に持って帰れれば、それでいいのだ。

カフェを見つけて、ランチ。
とてもよいお店だった。感激。
ランチ470円。安っ。
にこにこと親切な店員さん。
さわやかでかわいらしいインテリア。
ひっきりなしのお客さんなのに、おだやかな店内。
オムライス、とてもおいしかった。

「ループルバス」で、仙台ぐるり。
青葉城址で途中下車。
新緑がやわらかくて瑞々しくて、空気がきれいで、
風がちょうどよく冷たくて、
ふぅ〜。と空を見上げたり、
きれいな空気を吸い込んだり。
…仙台にきてるよ。
ほんとに仙台にきちゃったのねー。

街をうろうろ。
キレイでにぎやかで、きょろきょろ。

新しいデジカメ大活躍。
ついに買ったのだった。
起動がはやいはやい!
うれしい。

みなちがよく行ったという喫茶店へ。
かわいくて親切な店員さんたち。
マリナちゃんにソックリな女の子が居た。かわい〜ぃ。
座り心地のよい椅子と、おいしいコーヒー。
ほどよいざわめきと、ちょうどよい明るさの照明。
とてもリラックスして、調子が出てきた。
今まで緊張してたんだ、と気づくのだった。

「涼しい♪」と、ゴキゲンだったのもつかのま、
今日の仙台は、地元のみなちも驚くほど、
とーっても寒いのだった。

ゴハン。(というか宴。)
カルパッチョ、トマトサラダ、牛タン、
何もかもがおいしくて、驚嘆。
日本酒をぐぃ。と飲む。

太鼓の達人”初挑戦。こりゃーおもしろい!
たたきまくる。

何年かぶりのプリクラ。
「やわ肌」モードで、2割増。?

カラオケ。
楽園ベイベー。
“ょぅ 派手な化っ粧!俺とケットウ!”と、始まりは調子よかったが、
みるみるヘロヘロに。
けんじまんもきっと、空の上でさぞかし大爆笑、ていうか立腹?
デタラメMINMI、よろれいひー♪ヤイコ
ニセ林檎、ヘナチョコKICK THE CAN CREW
不安定なドリカム、ふてぶてしいaiko
「もっといい曲なんです」ACIDMAN
切れ目なく、歌はつづくのだった。

みなちの歌った、GOGO7188、
とてもかっこよかった。

部屋にパソコン装備の、すばらしいホテルへ帰る。
歩きつかれた足の裏に、樹液シートを貼り、
ものすごく広いベッドに川の字になって、だらだら。
まもなく睡魔襲い、解散。

明けて月曜日。
ゴハンのオレンヂジュースが、
あたたかい言葉が、
五臓六腑にしみわたる。

スタバで始まった集いは、
スタバで終わるのだった。
充実感をかみしめながら、
名残惜しくも、おだやかな笑顔。

まりもちゃん作のストラップが、
それぞれのデンワで、きらきらと光るのだった。
迷いながら選んだ色は、それぞれ「らしい」感じ。
本当に気に入って、
何度も何度も何度も見る。
スペシャルなストラップが増えて、とってもうれしい。


心に、似た部分をたくさん感じるけど、
それぞれの日常生活は、
きっとそれぞれいろいろあり、
それぞれを取り巻く環境も、
きっとそれぞれいろいろあるのだろう。と思う。
楽しい時間をすごしたことが、
それぞれ調子が悪かったり、
元気がなかったりするときの、
エネルギィになりますように…。

ひとりになった空港へのバスの中で、
デジカメの画像を見ながら、
楽しかった時間を振り返り、反芻するのだった。

帰りの飛行機は、うれしい窓際。
見下ろす雲は、とてもキレイなのに、
なぜだか、心に痛いかんじがした。
こんなにキレイなのに、なぜかな。
空席の多い機内は、
ネクタイゆるめたサラリーマンが、ほっ。と居眠り。
プールのあとの昼寝みたいに長閑なのに、
やっぱり気持ちがざわついた。
なぜだ。

シートベルトサインが出て、陸地が近づき、
道路を走っている車や、
いろんなお店の看板が、近くに見えてきたとき、
人の気配を感じて、「動き」が感じられて、
安心して涙が出てきた。
あぁ、雲の上はさびしかったんだな…。

ほっ。と、安堵のため息ひとつ。

自分があまりに小さくて、
いっそのこと無人島に行ってしまいたいと、
時々思うけれど、やっぱし私にはムリだ。
イヤな人もいなければ、好きな人も友達もいない無人島なんて。

空港から見る夕陽は、じんわりと心にしみる気がした。
コーヒー飲みながら、ロビーを見回す。
ここから、いろんな人が、
どっか行ったり、帰ってきたりするんだなあ。
私も、どこへでも行けるんだなあ。

あたたかく優しいような気持ちで、
リムジンバスに乗り込んだのだった。

***今日の一曲
     ハッピーライフ  〜175R