そごう…。

やっぱり、近くのそごうは閉鎖されることになった。

あぁ、寂しいなあ。

新しいだけあって、きれいで豪華で、
天井が高くて、
「デパート!!!」ってかんじのところ。

“中を歩くだけで、気持ちにゆとりができる気がした”
と、インタビューに答えていた女性。
“なんでもそろっている、大きな本屋が好きだった。
 なくなったら困ってしまう”
と、テレビ宣言(ローカル番組(笑))にFAXを送った人。

同感です。同感です。
やっぱり、あの本屋、みんな好きだったのね。

その、気持ちにゆとりができるような、
豪華な作りにこだわって、採算を度外視して、
オープンにあたってお金をかけたことが、
立てなおしを難しくする、大きな原因になったらしい。
あぁ、皮肉だね。

この街の、
土地柄・ライフスタイル・人々の気質、
そして、立地条件などなどを考えると、
そごうは、不利だったなぁ…と思う。

結婚したばかりで、友達もいなくて、
寂しくて広島に帰りたくなったとき、
そごうに行って、
イッツ・ア・スモールワールド”を聴くと、
広島そごうにいるみたいで、
ちょっと気持ちが落ち着いたりしたものだった。

それにしても、そごうが倒産するなんて、
保険会社がどんどん破綻するなんて、
想像もつかなかったような、最近の世の中。

広島そごうの、
3階のエスカレーターを降りたところの壁に、
世界にあるそごうの店名と、外観が、
パネル?になって、ずらりと並んでいる。
そこには、いつもたいてい、
“○月下旬**そごうオープン”
と、開店を控えたそごうのパネルが増えつづけていた。
今までも、閉店する店はあったかもしれないけど、
それはごく一部の話で、
その壁のパネルは、永遠に増えつづけるものだと、
心のどこかで思っていた。

先週末、広島に帰ったとき、
そごうの正面玄関は、いつものように、
待ち合わせの人たちでごった返していた。
9階での、北海道物産展も、すごい人だった。
すべてがいつも通りだった。

広島そごうがなくならなくてよかった。
(勝手な言いぐさだけど…)
あの思い出いっぱいの、
広島市民に欠かせない、
広島そごうが、もしなくなったら…、
と思うだけで、胸がかきむしられる。
実家に帰ったら、いつもあの紙屋町交差点に、
そごうは、なくてはならない。

でも、永遠にあるものなんて、やっぱりないんだ。
街は変わりつづけるし、
江國香織さんじゃないけど、
どうせ100年経ったら、誰もいない。

それならやっぱり、悔いのないようにすごそう。
すべてが、いつか消えてなくなることを
常に心の中心に置くのは、
あまりにも寂しすぎるので、
心の端に、いつも忘れないでおきたい。
何かで、迷ったり悩んだりした時に、
それを思い出せば、答えが見つかることもきっと多いだろう。

やりたいことをやらなくては。
…って行きつくところはいつもココ(笑)


***今日のビートルズ
     Little Child

***今日の気温   ?℃ (…汗)